ブルックリン、クリントン・ヒル周辺の又周辺(ブルックリンは広すぎますので)

(写真の上をクリックすると拡大写真になります)

           街路が2つ3つずれていますが、前のページからの続きみたいなものです。 右3枚の写真は同じ建物。 勿論ブラウンストーンではありません。

            

                             
    ケネディ空港からブルックリンに行くにはエアー・トレインでジャマイカ駅迄行き、地下鉄に乗れば良いのですが、臆病な方には勧めません。私の場合はジャマイカから郊外電車の
   ロング・アイランド鉄道に乗り、アトランティック・アヴェニュー終点駅で降ります。 マンハッタンのペン・ステーションにも行けますが(本線)これを利用するのは余程の物好き。
   左の写真は非電化区間用のディーゼル機関車。 ディーゼル・エンジンで発電し、モーターで走行します。 写真の機関車は第3軌条から電気を取り、エンジンを切って運転する事    が出来るタイプ。 GM製のDM30AC、2855馬力で川崎製が134両製造した2階建て近郊通勤客車を牽きます。 右は電化区間用の第3軌条集電による郊外通勤電車。

                           
  マンハッタン・ブリッジを渡る地下鉄から。 向こうの橋はウィリアムスバーグ・ブリッジ。 中写真の右手、赤と灰、2色の細長いのは船で、ブルックリン海軍工廠があった場所。        現在は 再開発され、映画用のスタジオ等もある。  右: がんばれ自転車。 ニュー・ヨーク市では自転車に乗る場合ヘルメットの着用が義務化されています。

       
 アトランティック・アヴェニューの駅前のビル。 この様式が流行ったのは1920年代でしょう。  駅から東方面に向かっています。       スクール・バスです。未だボンネット車と
                                                                                                                                                                                 言う無かれ。衝突時の被害を少なくする為です。

         
                              駐輪所。 壊れているのではない。ニュー・ヨークでは車輪だけでも盗まれる。車輪も外してロック。  旅客機の通り道。

                         
                                           2枚目:ブルックリンで一番高かったビル。1927年に完成し、37階建て158m。

                                                         
                      何だか判らない建物。   倒産した店も多いし。 再開発で良くはなっています。   銀行

ブルックリンの人口は250万人でニュー・ヨーク市の5区の中では最も多い。面積は4929スクエア・マイル、計算間違えでなければ、東京都全体の5.75倍。 一寸信じられない
      数字ですが。 

1898年にニュー・ヨーク市に合併される迄は独立した市。 最初に移民したのはオランダ人で、ブルックリンの名前は、オランダの町の名からきており、イギリスが来る前はオランダの植民地。 その後、マンハッタンの対岸になるブルックリンは水上交通の利便性で発展し、製造業も増え、人口の急激な流入が続いた。
19世紀中頃のアイルランドの飢饉で、20世紀の始めにはイタリアを含む南欧州、ユダヤ系、スラブ系の移民が政情不安等で増えるが、殆どは自由の女神のそばのエリス島から入国した事もあり、ブルックリンの人口増加も、各地域からの移民の波に乗って増えた。 現在でもイタリア系が多い所、旧ソ連からのユダヤ系ロシア人が多い、等の地域がある。

収入が増えるにつれ、旧中心街から郊外に移動する者も多く、貧困階級が増え場所によっては夜歩けないような所もあったが、Gentrification (郊外等の土地の値上がりによって家を持てなくなった階層が値段の暴落した市街地の建物を購入し移転を始め、貧困層が追い出される現象を指す) で、旧中心街で白人が又、増えてきた。


2009年のアメリカ地域人口調査によれば、ブルックリン区では、白人が約47%(その内、40%がスペイン系・・中南米等の国からの白人)、黒人が34%(その内33%がスペイン系  ではない・・アフリカ系。  全体から言えば、人口の約20%が中南米系)、アジア系が9.5%、 アメリカ原住民と太平洋地域の人は1%以下づつ。

ブルックリンなまりというのがあります。 アメリカ国内でも典型的なニュー・ヨークなまりと思われがちですが、日本の標準語と江戸弁位の違いがあります。
ついでに下らない事をもう一つ。   野球のロス・アンジェリス・ドジャースとサン・フランシスコ・ジャイアンツはその昔、両チーム共ブルックリンを本拠地にしていましたが、ドジャースの名前は英語で書けば Dodgers、 ドッジ・ボールのドッジに人の er の複数形が付いていて、「避ける人達」となりますが、 この場合は、市電を避ける人達、から来ているそうです。   市電の前で飛び跳ねているブルックリンの住人の姿が頭に浮かんでしまいます。

                         終り      戻る     ホーム・ページへ