アラモゴードからフラグスタッフ  2016年6月25日


      折角、ニュー・メキシコ州迄来たのだから、どうしても又、蒸気機関車を運転したくなった。グランド・キャニヨンも行ける時に行きたいし、
      と言い出すと、前回の事故の事もあり、全員反対。 6月の終りだし、雪も降らないからと説き伏した。

      デンヴァーで買った電話が3日で駄目になり、ソフトバンクが買収した会社の電話を購入。 後程判ったが、通話可能域が思ったより広くなく失敗だった。

      カー・ナヴィを購入しようと思ったが、どうやらセキュリティー問題の事でか、アマゾンでは時間がかかり過ぎ。 ローカルの自動車部品店もそんなにないし、
      娘家族の車も保険の事で使えない。 日本からアメリカ製のを持っていく事も考えてはいたが、ソフトの値段は本体を買う位高い。
      レンタカー会社で聞くと装備できないとの事。 前回は1日 7ドルで借りれたのだが。

      詳細な地図と経路を作ったが、途中で道を間違え、3〜4時間も大回りする事 2回程、大失敗だった。 

      高速道路よりも少々、時間は延びるが、直線的で、国立森林を通り抜け景色が良いと思われるローカルの道を選んだ。
      妻と二人で出発だが、今回妻は運転しないとの事。 日本の高速と比べたら田舎の道でも余程楽。

      前日、2台目の携帯電話を買った後、閉店前のレンタル・カー店で車を借りる。 車自体は 一週間割引で $199.99 だが、保険等が、
      ほぼ同額、消費税込で $400 一寸。 正味4日程の旅行だが、1週間借りても大した差ではないし、車が3日間自由になる。


      着替え等は前日に車に乗せておいた。 翌日、ワルマートで氷、バナナとマウスを買い込み、08:30頃に出発。
通常はサンアントニオ (テキサス州のではなく) からインターステーツ25に乗る訳だが、入って直ぐのソッコロでマクドナルドに寄り、昼食。 ここで分岐するルート60で西に向かう。




      左:電波望遠鏡アレイの一つ。レールに乗っていて移動可能。道路の左側に幾つも連なっていた。



木製の電柱だが 10m 以上の長さ。      


フォレストと言うからには、もっと木が多いと思っていたが、実際には外側をかすめただけのようだ。  送電塔の木が凄い。

地方道を走っていると、州にもよるが(複数個所に続けて表示があるか、見易い場所、理解しやすい標記、等)標識を見落とす事がある。

この時もスプリンガーヴィルという街でルート180に入らなければならなかったのだが・・・ そこのマクドナルドで休んだのに。
しかし、そのお陰で、国立森林公園に入り、アパッチの保護区を通過する事になった。 勿論、当時それを知るよしもない。

地図とグーグル・アースで、やっと今になって何処を走っていたかが判った。 

下右 2 枚とその下2段はソルト・リヴァー・キャニオン(今日判った)  
素晴らしい眺めで、若しグランド・キャニオンに行けなくとも、これで満足できる、と妻が言った程。




2段目、右写真は来た道を撮影。 左 3枚駐車場の端から  ここを出ると崖沿いを右に緩やかに走り、左に急カーヴをして川を渡る。

3枚目の写真、右端に見えるのが道の続き。 最初は川を渡らず、そのまま右方向に行くのかと思っていた。

ヘーヤピン・カーヴが幾つかあり、きつい坂が続き、頂上を越すと右端の写真になる。



下左 2枚。 多分、アリゾナ州マイアミ町。 手前のグローブ市からの近辺は、以前世界でも有数な銅の埋蔵量を誇っていた。
現在でも掘り出され、精錬は主に この町でされているようだ。





何時の間にやらフェニックスの郊外になってしまっていた。 この段階で未だルートを間違えた事にはっきりとは気付いていない。

市街は高速道路仕様なので、暗くなると、道路を低くして建設したのか、防音塀なのか、まるで判らない。 
ラッシュ時でもあるし、のんびりと標識を見る訳にもいかず、読めたとしても、通りの名前が書いてあるだけで、通過者には意味が無い。

大きな飛行場の脇を通り過ぎ、これはイカンと間違いの大きさに気付いた。 後程、地図で確認すると、ルート60はフェニックスの町を斜めに横切っている。

お腹も空いてきたし、ガソリンも1時間分程しか残っていない。 郊外に出ればショッピング・センターがある筈だし、食事もガソリンもどうにかなると、そのまま運転。
しかし道路脇は寂しくなるばかり、と思っていると、突然明かりが点在しだし、ハッピー・ヴァレー・ショッピング・センターというサインが見えてきた。

こういう時に限って、道路の反対側。出口から、60を橋で越すのだが、T字路になっており、走行車が多く、暗い事もあって、左側に押し出されてしまった。入り口は右。
大変に大きなセンターで、スーパー・マーケットは何処なのか聞いた程。 生活用品店より有名高級店が並んでいるのには驚いた。 

ワルマートを見つけ、仕方無く、州地図とさくらんぼ、お土産を買い込む。 何か食べたと思うが、領収書は無いし、記憶にも無い。
センター内のガソリン・スタンドを見つけるのにも苦労したが、満タンに。

 
出るのは簡単で、標識を確認すると、フラッグスタッフを確認できた。 60を戻り、暫く走ってルート17ノースに乗る。

フラッグスタッフ市内に入ったが、先ず何処に居るのかが判らない。 ガソリン・スタンドに付属している酒店で聞いてみると、モテルと同じ道路上。
市内地図はないか?と聞くと、市内観光地図に印をつけて、呉れた。

線路の下を潜って、と聞いた通りに走るが、モテルどころではない寂しい景色になってくる。
戻ってアムトラックの駅駐車場に入り地図を確認するが、どうもピンとこない。傍で駐車場に停車していた車の人に聞いてみたが判らない。
たまたまもう1台にも人が乗っているのを見て、聞いてみた。 学生で、遊びに来ているので、住んでいる訳ではないが、判るから付いてきてくれ、と言ってくれた。 


街中に大学生らしい若者がちらほら見受けられたが、住んでいるのではないのが判っていたので車を停めなかった。
若い人達の避暑地として有名になっているようだ。  1971年1月に当時のボスの撮影に就いて来ていたのだが・・・

先行車の方向指示器の指示に従い、右折した所がモテルの駐車場。サインは見え難く、反対車線ならば見逃してしまう。
学生に礼を言い、見送った。モテルで手続きを終えたのは真夜中 15分前。

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