2006年
(写真上をクリックすると大きな写真になります)
@ メトロ・ノース No.6314 A GE Genesis II P32AC-DM No.221 両写真共タレイタウン駅で。
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B GE Dash 8-40CW No.7344 +? C GE AC44CW No.450 + AC44CW No.165 D タンク車の行列
E F EMD SD70MAC No.4758 + C40-8 No.7660 G GE Dash 8-40CW No.7751 + SD40-2
H Gと同じ I GE Genesis II P32AC-DM No.230 J EMD GP38-2 CSX No.2807
@ メトロ・ノース ショアラーナー(Shoreliner) No.6314 ボンバルディア社製造 No.6314 はIV 型
通勤区間の非電化部のサービス向上の為に、ニュー・ジャーシー州で使われて好評だったコメットII と、ほぼ同じショアライナーI とII が
1983〜1987年に計75両が製造された。 座席数が100以上ある為、両端の出口だけだと乗り降りに時間がかかるという苦情が多くなり
(特にGCTではプラットフォームからの出口が先頭車側1ヶ所しかなかった)、車体中央にも乗降口を付け、奇数車にあるトイレも車端1ヶ所
から中央ドア側に設置された V 型が1991年から49両製造された。 IV 形は運転室ドアが無い。 1996年から製造開始。
使用はメトロ・ノースのハドソン線のクロトンー・ハーモン駅から北、ハーレム線のサウス・イースト駅から北とコネティカット交通局のニュー・
ヘィヴン線の非電化支線。 次の写真の機関車によってプッシュ・プル運転を行っている。
A GE Genesis II P32AC-DM No.221 B-B GEが1992〜2001年に332両製造。 アムトラックとメトロ・ノース所有。
GEはジェネシスと命名し、商標登録をしている。
全長約: 21m 全巾約: 3.05m 機関車重量: 124.5 トン 台車中心間距離: 1317cm 車輪直径: 101.6cm
全出力 3200HP/2390KW 客車用電源供給時は 2900HP/2160KW。
7FDL V12/4行程ターボチャージド・エンジン。 GMG195A1 アルタネーター。 1軸毎のVVVFインヴァーター制御。 GEB15AC モーター4基。
ドイツデザインのボルスターレス台車使用。 客車用電源はインヴァーターによる三相交流480V/60Hz/800KW。
アムトラックの要請により、GEとGMがデザインを提出。GE案が採用された。 アムトラック運行の東部地区建築限界から、最近の旅客用
としては全高が最も低い3.56mとされた為、アムトラック運行区間全線で運用可能となった。 ACは交流モーター使用。 DMはデュアル・
モード、直流第3軌条集電と、ディーゼル・エンジンによる2方式走行可能の意味。 最高速度: 177km/時。 第3軌条集電では約97km/時。
メトロ・ノース運用では第3軌条650V 軌条下面集電だが、アムトラックでは、ペン・ステーション使用のロング・アイランド鉄道が
第3軌条750V 軌条上面集電となっており、構内ではこれを使用。 簡単な調節で両方とも走行可能(降雪が多い時は、
下面集電が先に運行不能に陥りやすい。 ニュー・ヨーク市の地下鉄も上面集電で地上/高架部では偶に運行不能となる)。
B〜H CSX トランスポーテーション
1987年4月に、チェザピーク・アンド・オハイオ(C&O)鉄道がバルティモア・アンド・オハイオ(B&O)鉄道を吸収、同年8月末にシーボード・
コースト・ライン鉄道と合併しCSX Transportation となった。 (シーボード・エアー・ライン ((SAL)) とアトランティク・コースト・ライン ((ACL)) が
1967年に合併、シーボード・コースト・ライン ((SCL)) 鉄道となる。SCLは姉妹会社のルイヴィル・アンド・ナッシュヴィル((L&N))等、数社の
鉄道をファミリー・システムという名称の下、共通ロゴ等を使用した。 1980年にCSX Corp. がチェシー・システムとファミリー・システムを
子会社とする。1982年にファミリー・システム内の全てを合併し、シーボード・システムとする。
1986年にはシーボード・システムが CSX Transportation と改称され、1987年にチェシー・システムも合併された。)
尚、1998年には、ペン・セントラル鉄道等、倒産した東部鉄道会社を 政府がコン・レールとして運営を始めたが、運営が好調になった為、
1997年に売りに出され、ノーフォーク・サウザーン(NS) 鉄道と CSX が手を挙げた。営業距離1800kmの内、CSX は42%を収得した。
主に旧ニュー・ヨーク・セントラル鉄道の路線で、手続き後、1999年から運用を開始。
写真は友人の家の裏庭にあたり、ニュージャーシ州から、シカゴ、カナダ方面への CSX 主要幹線となっている。
B GE Dash (ダッシュ) 8-40CW No.7344 +?(ConRail) 1989〜1994年に756両がGEにより製造された。 C-C
旧来からの命名方式から言えば C40-8W である。 ダッシュは勿論 ”−” であり、改良された電機機器制御を意味する。
Dash を形式名の最初に使うのはおかしいのではないか、という批判もあった
(英語の発音では、ダッシュ・エイト・ダッシュ・フォーティ・シーとなる)。
8は7から始まった改良型を、40は 4000馬力、Cは3軸動輪台車を、Wは運転室から前部分の巾が運転室と同じ巾(ワイド)を意味する。
全長: 21.54m 全巾: 3.10m 全高: 4.67m 車輪径: 102cm
GE 7FDL 4,000 hp/3,000KW エンジン GE GMG187 アルタネーター GE 752AG 又は 752AH 直流モーター
歯車比: 83:20 最高速度 110 km/時 牽引力 108,600 lbf (483 kN) / 18 km/時
No.7344 はコン・レールが購入した216両の内の1両。 CSX 自体でも268両購入。
C GE AC4400CW (CSX CW44AC) No.450 + AC4400CW No.165 1993 - 2004年に2598両がGEにより製造された。 C-C
GE 7FDL16 V16 4行程 ターボチャージド・エンジン 4400HP/3280KW GE GMG197 アルタネーター
GE 5GE752AH 交流モーター6基 105640 lbs 469.9kN Starting:142,000 lbf (631.6 kN)
AC4400CWはGE 最初の自動操舵台車がオプションとして発表された。 CSX 所有の615両(CSXの形式ではCW44AC)
はこの台車装備。 一部の機関車は1トン近い死重を搭載し牽引力の向上を計っている。
D 日本ではタンク車が10両も20両も連なって走る風景を見るのは、難しくなってきたようです。昔は当たり前の風景だったのですが。
E F EMD SD70MAC No.4758 + C40-8 No.7660 C-C
710-G3 16シリンダー 4000 HP/ (3000 KW) エンジン (一部の後期モデルは4300 HP/ (3200 KW))
シーメンス製のアル−タネーター と交流モーターを使用。
EMD SD70シリーズの一員、合計で4000両以上製造された。
最初のSD70(直流モーター)、1992年から製造開始)は旧来からの運転室/その前面(Jの写真と同じ形式)、で登場。
122両製作された。
次のSD70Mは運転室前部が運転室と同じ巾で居住性が改良されたモデルで、SD70M−2を含め1646両製作。
運転室を浮かせ、振動と騒音を減らしたSD70I(カナダ国有鉄道が26両購入したのみ)。
ACモーター駆動にしたのがSD70MACで、1993年から1100両強製作された。
環境局の排ガス法規が強化された為製造は
終わり、現在はSD70ACeが製造されている。
GH GE Dash 8-40CW No.7751 + HLCX SD40−2 No.8162
HCLX は、ヘルム・ファイナンシャル・ロコモーティヴの略。 機関車のリース会社で、この場合は合併によって機関車が足りなくなった
CSX がリースしたものと思われる。 通常は機関車の発電量/時間で料金が決められるようだ。
この機関車は元バーリントン・ノーザン鉄道;所有の SD40-2。
I GE Genesis II P32AC-DM No.230 コネティカット交通局所属(CDOT)。メトロ・ノースと同型機。 復古調の波に乗って旧NHの塗装に
なっている。 牽引されている通勤用客車の最初の3両はCDOT所属を示すトキ色の帯、次の4両はメトロ・ノースのブルーの帯。 新旧車両
がミックスされている。通常は所属先が違う車両が入って来る事は余りない。 時々CDOT 所属のトキ色帯、パンタ付の電車が入って来る
事があって驚かされる事もある(降雪日が増えると故障車が増え、入線する事が多かった、と記憶する)。
J EMD GP38-2 CSX No.2807 1972〜1986年に、GM の EMD と GMD(カナダ)で輸出用を含め2215両製造された。 B-B。 全長約: 18m。
EMD 645 2行程 V16 2000HP/1490KW ターボチャージド・エンジン。 直流モーター4基。 牽引力: 61,000 lbf (271.34 kN)
元コン・レール所属(no.8266)